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Tag: マラソントレーニング

  • マラソン完走タイムを予測する方法:現在のペースから本番タイムを計算する完全ガイド

    「ハーフマラソンを2時間で完走したんだけど、フルは4時間で行けるかな?」

    この考え方、実はかなり甘いです。単純に2倍にするだけでは、本番で大失敗するランナーが続出しています。

    現在のペースから本番タイムを正しく予測するには、ちゃんとした計算式と、人間の体が持つ”後半の壁”を理解する必要があります。このガイドで、リアルな完走タイムをはじき出しましょう。

    🏃 なぜ「ハーフ×2」は間違いなのか

    ハーフマラソンを2時間で走ったとき、フルマラソンも4時間で走れると思うのは自然な発想です。でも現実はそうじゃありません。

    フルマラソンの後半30km以降には、「壁(ウォール)」と呼ばれる急激なペースダウンが起きます。これは糖質(グリコーゲン)が枯渇するタイミングと重なります。

    実際のデータを見ると、一般的なランナーはフルマラソンの後半でハーフのペースより平均10〜15%遅くなります。つまりハーフ2時間なら、フルは4時間20分〜4時間30分が現実的なラインです。

    📐 最も信頼される予測式「リーガル係数」を使ってみよう

    マラソン完走タイムを予測する方法として、スポーツ科学者のピーター・リーガルが提唱した式が世界標準になっています。

    A person crossing a marathon finish line with arms raised in celebration

    式はこれです。
    フルマラソンタイム = ハーフマラソンタイム × 2.11

    ハーフを1時間45分(105分)で走ったケースで計算してみます。
    105分 × 2.11 = 221.55分 → 約3時間41分

    単純な2倍(3時間30分)と比べると、11分も差が出ます。この差が本番でどれだけ大きいか、走ったことがある人にはわかるはずです。

    5kmや10kmのタイムしかない人はどうするか。10kmのタイムを使う場合は、10kmタイム × 4.65 で計算できます。10kmを50分で走れるなら、50 × 4.65 = 232.5分、約3時間52分が目安です。

    📊 VO2max換算表で自分のレベルを客観視する

    リーガル係数は便利ですが、あくまで「今の自分が走り続けた場合」の予測です。もう一段深く見たい人には、VO2max(最大酸素摂取量)ベースの予測があります。

    VO2maxは有酸素能力の指標で、スマートウォッチが自動計算してくれることも多いです。以下が目安の早見表です。

    VO2max 40の場合 → フルマラソン目安タイム:4時間30分前後
    VO2max 45の場合 → 4時間00分前後
    VO2max 50の場合 → 3時間30分前後
    VO2max 55の場合 → 3時間05分前後

    たとえばApple WatchやGarminでVO2maxが表示されているなら、それを参考にしてください。ただしこれはあくまで「有酸素能力の上限」であって、マラソン特有の練習量や長距離耐性が伴っていなければ達成は難しいです。

    A runner stretching their legs before a morning jog in a quiet neighborhood

    ⚠️ 予測タイムを「過信」するとハマる落とし穴

    計算式通りに走ろうとして、前半を突っ込みすぎるのが最大の失敗パターンです。

    フルマラソンの理想的なペース配分は、前半と後半をほぼ同じタイムで走る「イーブンペース」か、後半をわずかに速くする「ネガティブスプリット」です。前半1km/キロ10秒でも速く入ると、35km以降に地獄が待っています。

    具体的に言うと、目標タイムが4時間(1kmあたり5分41秒ペース)なら、最初の10kmは5分50秒〜6分00秒ペースで入るくらいがちょうどいいです。

    もう一つの落とし穴は、練習でのハーフタイムをそのまま使うことです。レース本番はアドレナリンで最初から飛ばしやすく、練習より速いタイムが出がちです。予測に使うタイムは「レース形式で計測したもの」を使いましょう。

    🎯 今日からできる:自分の「リアル目標タイム」を設定するステップ

    ステップ1:直近3ヶ月以内のハーフ、または10kmのベストタイムを用意する。

    ステップ2:リーガル係数で計算する。ハーフなら×2.11、10kmなら×4.65。

    A runner tying shoelaces before a morning run, intimate close-up of hands

    ステップ3:その結果から5〜10分引いたタイムを「理想」、そのまま〜10分足したタイムを「現実的なゴール」として設定する。

    ステップ4:設定した目標タイムを1kmあたりのペースに変換する。計算は「目標タイム(分)÷ 42.195」です。たとえば目標4時間なら、240分 ÷ 42.195 ≒ 5.69分/km = 5分41秒ペースです。

    ステップ5:毎週のロング走でこのペースを体に刻み込む。20km走を目標ペースの10〜15秒遅いペースで週1回こなすことが、完走への最短ルートです。

    ランニングアプリの中には、走るたびにペースや心拍数を記録して、AIコーチが目標タイムに向けた練習メニューを提案してくれるものもあります。たとえばGeowillというアプリは、蓄積したペースデータをもとにマラソン予測タイムを自動で出してくれるので、上の計算を自分でやる手間が省けます。ゲーム感覚で走れるので、練習が続かない人にもおすすめです。

    まとめ:予測は「現実を知るツール」として使う 🏁

    マラソン完走タイムを予測する方法は、ハーフタイム×2.11というシンプルな式から始まります。大事なのは、その数字を「夢」ではなく「今の自分の実力」として受け入れることです。

    予測タイムより速く走ろうとして前半を突っ込み、35km地点で崩壊するランナーを何人も見てきました。計算式が示すリアルなタイムを尊重して、前半を抑えたペース配分で走る。それだけで、本番のゴールが劇的に変わります。

    計算式を一度使ってみてください。あなたの「本当のフルマラソンタイム」が、きっと見えてきます。

    🏃 今日のランを記録しよう

    無料ペース計算機で目標ペースを設定し、Geowill で毎日のランを記録しましょう。

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